安藤栄作
会場
 プロフィール
1961 東京都墨田区に生まれる
1986 東京芸術大学彫刻科卒業
1997 エッセイ集「降りてくる空気」出版
[展覧会]
(個展、グループ展多数のため、2000年以降のみ)
2000 個展 ギャラリー52、東京
個展 ギャラリーいわき、福島(’02)
2001 個展 ギャラリーTAGA、東京
個展 ‘アボリジニに捧ぐ-森の人からのメッセージ’ 
<パフォーマンス/臼井弘行と共演>
いわき市立美術館、福島
‘ヴァイブレーション・結び合う知覚’ 宇都宮美術館、栃木
2002 個展 北海道教育大学岩見沢校 美術研究室ギャラリー、北海道
2003 個展 ‘魂に架けるはしご’ リアスアーク美術館、宮城
2005 ‘アジアの潜在力-海と島が育んだ美術’
愛知県美術館、愛知
ando
「明日に向かう魂」 の前にて
手
「Breeze of Soul」の手と安藤さんの手
INTERVIEW <インタビュー>
 作家としてのはじまり
Q.今のスタイル(木と手斧)で始めたきっかけを教えてください。
A.最初は石と手斧だったんですが、一回の作業で形が見えにくいので、 どの角度からも削ることが可能で、一回の作業でも形の見えてくる木に切り替えました。1本の刃物と木というスタイルは、原始時代からありますよね。 その最もシンプルな方法で、木の中側にある生命感をたった一本の斧で出していくような感じです。
(右写真:「笑っている骨の魚」)
sakana
 作品コンセプト
Q.作品には一貫したテーマがあるように感じますが、如何でしょうか?
kabuto

A.彫刻と立体造形は大きく違います。僕がやってるのは、ものを作る立体造形ではなく、生命体を表現する彫刻です。彫刻とは、外側ではなく内側をつくる、エネルギー表現なのです。制作をやりつづけていると、命や心、また人のこと、魂について、さらに宇宙のことが分かることがあるのです。そして、制作によって気づいたことが普段の生活にも影響して、日常の中でも色々なことに気づくことがあります。そしてまた制作に戻ったときに、神様や精霊や魂のこと、宇宙について、より多くのことが分かりはじめるのです。
(左写真:「オレンジイロの神様」)

 素材とのかかわり
Q.木という素材を使うときに、もともとある自分の作品イメージをもとに素材を探しますか?それとも、素材に出会ってからイメージがわくのですか?

A.もとのイメージは当然あるのですが、作業しはじめると、イメージ通りにいかないことも多いので、形は変わっていきます。なので最初のイメージと、素材に向き合った時のすりあわせの作業になります。 木という他者を受け入れることで、気づかなかった自分のイメージを発見し、膨らみます。そして、よりもっと自分のイメージに近づき、着地するのです。
(右写真:「Horizon」)

人
 場所
Q.作品をつくる場所は、今は山から海に移動されたそうですが、その理由は何ですか?また、その環境の変化の影響はありますか?
かさねる

A.山で作業するということは、篭りきりで修行しているという感じで、15年間、木に向かって斧を使うトレーニングをしてました。海の近くに引越ししてからは、水平線以外は何もない環境で、やっと自分を放出しはじめたところです。山では彫刻のあり方の確認作業をし、海に来てからは、今までやらなかった事もやりはじめ、自由になりました。組み合わせたり、つなぎ合わせたりする作業は、海に引っ越すまでは、やらなかった表現方法です。
(左写真:「Traveler」と安藤さん)

 ヴィジョン
Q.今後はどのような活動をしていきたいですか?
A.最近、自分と道具がバラバラで、自分が作っている気がしないのです。宇宙と一体化して、勝手に手が動いてる気がします。それは、宇宙の意思が、斧と木を通してメッセージを伝える感じです。それが、アーティストというものなんだなあ、と最近になって思います。なので、これからも自分の作品を通して人々に、宇宙のメッセージをプレゼントしたいと思ってます。
(右写真:「緑のよお」と「青いやあ」)
みどり
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